もしかしたら自分は普通の人とは違うのだろうか?
私も同じ考え方に陥った一人です。
どうして他の人と同じようにできないのだろう・・?
こうした思いを、50代になるまで引きずってきました。
そんな私がADHDの検査を受けて、心がスッキリした経験をもとに書いていきます。
ADHDの特長があるかもと思ったら心療内科へ
私がADHDの検査をすることになったのは、妻が発達障害と診断されたことがキッカケです。
息子が自分にもその部分が遺伝しているのでは?と心配して発達障害検査を受けました。
その際に息子から「父さんも検査を受けてほしい」と言われ、自分がそんな検査を受けることになるとは思わず戸惑いました。
しかし、息子の真剣なお願いを無視するわけにいかず私も発達障害検査を受けることにしました。
ほとんどの方は「自分はそんな障害は持ってない!」と拒否すると思いますが、検査を受けることで少しは自分が理解できるのでは?という私なりの期待もありました。
心療内科へ行き検査した
ADHDの検査は心療内科を受診して「ADHDがあるかどうかの検査をしてほしい」と言えばしてもらえます。
私は妻が通っている病院の心療内科を受診して、心理士の先生から心理検査を受けました。
検査はゲームみたいな感覚で受けることができましたが、1時間以上あったので脳みそが疲れ果てました。
次の週に聞きに行った検査結果では、発達障害と認められる見解はないとのことでした。
しかし数値を見ると、発達障害となる一歩手前になっていました。ガックリきました。
自分にどんな負の特長があるのか知ることができる
検査結果は発達障害とは言えませんが、本を読んで勉強してみるとADHDに近い状態であることがわかりました。
「ADHDの特徴はあるが障害とまでいかない」という判定。ADHDのグレーゾーンです。
検査を受けてわかった私の特長は「障害者ではないが社会的生活に支障が出ることがある」でした。
これを聞いて「そうかこれが原因だったのか!」と思い当たるふしがありました。
- 大事な事を忘れる
- やることを思い出せない
- 目の前に集中できない
- やる気のない自分が大嫌いになる
これらがADHDの特長だったのです。
今まで生きてきた中で、これが自分を苦しめていたのだなと納得がいきました。
やっと自分を受け入れることができた気がしました。
転職に大きく影響する
この自分を受け入れることが「できている」か「できていない」かで転職活動が大きく変わってきます。
受け入れることができていない場合
会社であった嫌な事や失敗などの責任が自分のせいだと感じて居心地が悪くなり、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまうことがあります。
最後には、衝動的に逃げるように会社を退職してしまう場合があります。
転職活動しようにも前職の嫌なことを思い出し、次の会社を決めることができなくなります。
受け入れることができている場合
嫌な事や失敗は、確かに自分の責任だと自覚はしている。
ただ失敗した原因には、自分の特長が関係していると前向きに考えることができます。
同じ失敗を繰り返さないために自ら注意を払うことができ、会社の中で自分を責めることがなくなります。
転職しようと考えた時には、自分の特性に合った仕事を選ぶことができます。
自分を知るためにも心療内科を受診しよう
仕事をするうえでADHDの特性があると、やりにくいことが多くあります。
ADHDのグレーゾーンにいる場合は特徴が大きく出ないこともあり、気が付きにくいことが多いです。
なんか仕事がやりにくい、人間関係がうまくいかないなど思うことがあれば転職する前に心療内科で発達障害検査を受けることをお勧めします。
心療内科を受診することは、恥ずかしいことではありません。
私も最初は受診することで、自分が障害者になったような気分になりました。
しかし受けてみたことで自分を理解できるし、そういった特徴が自分にあるということが分かってホッとした部分もあります。
気を重たくせず、自分を知ろうという気持ちで受けてみてください。